62歳のシドニーおじさんにマルディグラについて質問してみた

LGBTQ

先日働いているジムに62歳のおじさんがきた。

ひょんなことから彼がシドニー出身であることを知り、そのあと広がった会話がこんな感じ。


私「3月にシドニーに行きました!」

おじさん「おぉ、マルディグラ行ったの?」

(!? トランスジェンダーであるの見抜かれたか⁉︎)

私「行きました!一つ疑問があってシドニーのローカルの人はマルディグラについてどう思ってるんですか?」

おじさん「みんな大好きだよ、他のところから来た人は人が多すぎて圧倒されてるけどね」

私「実はマルディグラに行って、たくさんの人が酔っ払ってゴミをそこらじゅうに捨てて、終わった後には街中にゴミが散乱されてるのをみたんです。日本だったらそんなことしたら、”だからLGBTQは嫌いなんだ”というような論調になると思うけど、その辺りはどうですか?」

おじさん「マルディグラは2週間くらい続くけど毎晩パレードが終わったら街中をクリーニングの車が掃除するんだ。だから朝には汚れひとつない状態になってるんだ」


納得。

日本は特に人に迷惑をかけないように、他者を自然と思いやる文化だからそれを違反したら糾弾されるわけだけど、まぁそれは海外も同じ。

日本であればそのイベントのための2週間にわたる交通規制にも文句が出そうであるが。

清掃費用の負担を調べてみると2018年以降からは政府や市から助成金がでているようで、おそらくマルディグラの団体と政府からの支援で賄っているようだ。

LGBTQへの支援、権利や認知度のために2週間にわたる毎晩の清掃、費用をかけてパレードイベントを開催してくれていることに感謝である。

マルディグラを見に行った翌日、シドニーの観光ツアーに参加したのだが、ツアー参加者8人のうち自分たちを含め6人がLGBTQだった。マルディグラの影響で世界中から当事者が集まり、バスツアーではマイノリティであるはずのLGBTQがマジョリティになっていたことが面白かった。

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