インド人のクライアントと文化の違いについて話していた。
私がトランスジェンダーであることを話すと、両親は大丈夫か?と聞いてきた。
なんでもインドでは両親によっては子どもがトランスジェンダーや同性愛者であると親が子供を殺してしまうことがあるようだ。
以下が会話の全容である。
友達「インドではLGBTQだと親に殺されることがある。LGBTQだけじゃなく、外国人と結婚したり他のカーストの人と結婚しようとすると、厳しい親の場合、殺されることがあるよ」
私「それは合法なの!?」
友達「もちろん違法だよ、親は刑務所にいくことになる」
私「なぜ刑務所に行かないといけないのにそこまでして実の子供を殺すの?」
インド「インドでは恥という観念が強いんだ。伝統的なことをしないとインドの恥だと言われる。僕の親はそのあたりゆるいから大丈夫だけどね」
中東の国では同性愛者を処刑することが合法の国もあるから、国によってはそのようなこともあり得るとは知っていたが、インドでは違法なのにも関わらず、国や一族の恥だということで子を殺してしまう親がいるらしいということに驚いた。
またLGBTQ以外にも違うカースト(身分)の人と結婚しようとしても親によっては同じことが起きるかもしれないとも言っていた。
今でこそ身分制度はないものの日本は昔身分制度があった。それに恥という観念も強いように思う。
「〇〇家の恥だ!」とかいう言い回しもよくドラマなどで耳にする。
恥という感覚があるからこそ公共の場でおかしなことをしない、秩序が保たれるという良い側面もあるものの、個人の自由や多様性が制限されるのも恥という感覚からなんだろうか、と考えさせられた。
また、このことを教えてくれたインド人の友人はすごくオープンマインドだ。
どんなクローズドマインドな国にもオープンマインドな人はいるものだな。
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