海外に来てジェンダーとセクシュアリティは違う概念なのだということを学びました。
ニュージーランドやオーストラリアでは性の多様性の教育が幼い頃からされていて特に当事者やアライ(LGBTQ当事者を理解し支援する人たちのこと)の間ではジェンダーとセクシュアリティという概念は明確に違うということが常識になっているので説明していきます。
ジェンダーとは
ジェンダーとは社会的に構築された性別役割や性表現を指します。
俗にいう男らしさ、女らしさというやつですね。
スカートは女が履くものとか、男は泣くなとかさっぱりした性格であるべきとか、女は家事や料理ができるべきである、男は稼いでなんぼ、とかですね。
ちなみにトランスジェンダーは生まれ持った体の性別と性自認が異なる状態です。性的嗜好とは関係ありません。
セクシュアリティとは
セクシュアリティとは誰に恋愛感情や性的欲求を感じるかということです。
要は誰が好きか?ということですね。
男性的な雰囲気に惹かれる、女性的な雰囲気に惹かれる、または誰にも性的欲求や恋愛感情を抱かないアセクシュアルという方もいます。
男性が男性に、女性が女性に惹かれるならばそれはゲイやレズビアンと呼ばれる形になります。
少しややこしいのですが、体が男性で生まれ心(性自認)は女性の方が男性を好きになると、これは異性愛になります。体が男性同士であっても同性愛ではありません。反対に、同じ人(体が男性で生まれ心(性自認)は女性の方)が女性を好きになると体の性別は男性と女性の恋愛ですが心の性別は女性同士なのでこれは同性愛になります。
ここがジェンダーとセクシュアリティという概念が混同されているが故に混乱しやすい部分ですね。
まとめ
ジェンダーとセクシュアリティについて簡潔にまとめると、
ジェンダー:社会的な性別、性別的役割、性表現
セクシュアリティ:どの性別に惹かれるか、またはどの対象にも惹かれないか
日本のLGBTQに対する理解がより深まりますように!
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